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発病しないための試み。
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妄想と幻覚を一緒にしてはいけないのかもしれないが、
ここに、精神科医の妄想についての一つの見解を紹介しよう。

「統合失調症の妄想は、けっして浮世離れした非社会的、非現実的なものではなく、
むしろ、みずからの体験に社会(共同性)をはらませようと努めた結果の、?その意味できわめて社会的で現実的なモチーフを離れないものなのです。…略…?妄想とは「現実的」なものなのですね。現実を逃避して非現実のなかに逃げ込むのが?妄想ではありません。」(こころの本質とはなにか/滝川一廣)

我々の認識はゲシュタルト的性質をもっていると述べました。
そして、このゲシュタルトとは全体的な意味付のもとで、
ものを見るという事だと述べました。
その今見ているであろう部分に目を向けながらも
全体も見ている、イメージしているという事でもある。
例えば、この文章ひとつとってみても、その単語や文節に注目しながらも、
常に全体として何を言わんとしているのかや、
あるいはもう一方で、自分の記憶にあるその単語に関する全体像の
どの部分と関係あるのかなどを、意識しつつ読んでいるのが、
人の認識構造であるということなのだが。
実はこの全体像は、それを構成する要素が全て揃っていなくても、
思い浮かべられ活用されているというのが、当たり前でありながら
それ故に誰も注目されないけれども、不思議で重要な事なのです。
つまり、全体を構成する要素が揃っていないにもかかわらず、
全体像が思い描けるというのは、そこに、欠けている部分に、
仮説的に虚構の何かを設定して、つじつまを合わせるような事をしている
という事なのだ。

それが、幻覚や妄想のひとつの正体だと、先の精神科医の内容から
推測可能なのではないかという事なのだ。
我々は何らかの形で常に全体というものを意識して行動している。
例えば、「仕事をしなければ給料がもらえない、
お金がなければ生きていけない、仕事はこんな仕事をしている。等々」
社会の中で生きている自分という事を思い描いたものでも、
充分その意味での全体である。
統合失調症においては、そういった全体というものが、脳の疾患か
何かで上手く構成出来なくなった状態だと言えるのだと思う。
だから一般より、そのつじつまの合わせ方が、強引に、大仰になり
おかしなものになるので、自分のなかではつじつまが合わせられても、
他者との間でつじつまが合わなくなってしまう、
という事態にいたっているのだと思う。
しかも、彼らの場合その妄想の形は(対人的社会的)関係妄想が多いのだが、
それは、他でもない社会性を回復しょうとするが故の、
全体性への志向に動機づけられたものという事ができ、
その意味で、「現実的」なものなのでしょう。

また、ゲシュタルトにはこのような側面を持っている。
それは、一枚一枚は静止画であるにもかかわらず、
連続して見せられると動いて見える。
二つの光源を交互に点滅させて、その点滅のスピードを上げていくと
その間に光の線が見えるようになってくる。
あるいは、我々は、左右の目による視点角度の違う画像を
全体像へと統合しそれを奥行きのある3次元空間認識と知覚している。
(つまり、目の前のコップをつかめるのはこれによっておよその
距離感がつかめているからだ。)
あげだすときりがないでこのへんしておくとする。
これらはその性質上、実体ではない。虚構の存在だ。
がしかし、ネガティブな意味での幻覚として、切り捨ててよいものだろうか。
そうするどころか、それなくしては生きていけない部類のものもあるではないか。
いや、どんなに頑張っても無視する事も切り捨てる事もできないものでもあるのだ。
(つづく)
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