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発病しないための試み。
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前述、「〈暗黙知〉と〈共通感覚〉」において
暗黙知の概要みたいなところに、入って来ていますが、「意味と生命」でも同じような、
解説がある。私は正直言って、最初はよくは理解出来なかった。
それというのも、特に内容が難解であるなどということではない。
むしろ、当たり前の内容のように、思えてならなかった。
我々における、部分と全体もしくはその相互からの注目の
振り向けなどにみられる認識の構造とか。
さらにその部分と全体は、多重層構造を形成している。
などという大筋の理解においては、なんら新しくも、特異的でもなく、
さらには革新性のかけらも感じる事はできなかった。
なぜなら、ただそれだけなら、複雑な言語化できない知識もしくは、知の構造
の発見とその解明と言う事でしかなく。それでは、われわれが素朴に依拠して来た
近代の、それも中心的存在と目される科学的方法の範疇に入ってしまう。
私が求めるのは、それらの我々が前提としてきた世界観(パラダイム)の変更を、
促すものなのであって、栗本氏の諸説はそれまでは充分に答えるものであったが、
「意味と生命」においてはすぐには、それが見いだせなかった。
私は、とほうにくれながら、読み進めて行ったのだった。
といったところが、「意味と生命」における暗黙知の
まずはじめの感想であったように思える。

しかし、何かしら、端々に引っかかる、表記が見受けられたのである。
例えば──

「暗黙知─略─その行為全体の目的は、人間が自らの宇宙における存在論的位置を知ろうとする事であり、意味は(物理的定義ではない生理的プロセスとしての)身体を外界に空間的に拡大することであるから、意味形成の中に我々が感知することのできない体内の(原理としての)メカニズムが働くプロセス及びそこに含まれている進化や発生の原理を引きずり出して看取するためにあると言ってよい。勿論、その進化や発生とは実体的な対象ではなくて、それを制御している原理それ自体のことである。」

「注目を通じた焦点をある原理の上位に向ければ、その原理のレベルの細目は物理的存在であるかのように立ちあらわれるし、上位のそれは虚構の存在であるかのように見える。」

「痛みやかゆみの感覚は、既に実はある種の相互作用が物理的身体の上に加わってはじめて生まれる。それが物理的身体と言う単一の層から生まれる事はない。なぜなら我々の知覚過程一般はつねに無意識的なものであり、我々はその外在的形態としての感覚を自ら選択できない。」

「痛みやかゆみのイメージ形成と身体の運動とは、同じものではないかという疑問も設定される。少なくとも、もしそうであるとすると、我々の暗黙知の理論はすっきりしてくる。そしてその場合、日常的には同じレベル内のイメージとしての感覚の拡大として運動が存在すると考えればよいのである。我々の身体が運動しているというのも実は感覚なのではないか。」

等々である。
これらを通じて、我々が素朴にその存在の根拠の前提としている、体験や経験の依拠するところの、
身体といったものが、実体的にも虚構的にも感知されるという事があることにおいて、
まずはそれが対象それ自体の問題なのではなく、暗黙知と言う我々の認識の構造にあるという事を示唆する。
しかし、暗黙知が「知」と言ってしまっているところに、はからずも隠蔽されてしまっている、
システムや原理の構造をも意味するところも視野に入れると、さらには世界や存在というものが、
(原理的には)実体的にも虚構的にも感知されるという事があることをも意味するように思われる。
といった事がきっかけとなってさらに、読み進んでいく事になったのだった。

それらはやがて、部分とそれによって構成される全体というものが、多様で多重な様相のもとに、
人(パーソナルコミットメント)をも含めた相互作用によって、
ゲシュタルト的に“形づくられている”と考えることをもって、
新しいアプローチの方向を示しているのではないのだろうかと、
私には思えてくるのだった。続きはまたの日に。
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