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発病しないための試み。
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>「違和感」についての続論を期待しています。

とコメントいただいてから、
何事か続きだけでも書こうと思いながら、はや一週間以上経ってしまた。
あの時は、自分の中ではクリアな感じがしていたのだけれども、いざ書こうとなると不十分さが目立つように思うようになってきた。時間がかかりそうだ。それどころか、これからのテーマとなってくる内容ですらあるように思う。できれば気長に付き合って頂きたいと切にお願いしたい気持ちで一杯である。スミマセン。(笑)

違和感とはなにか少し書いてみます。

それは、ズレとか、差異とか、間(あいだ)、境界(界面)などと言う事と関係があるのだと思う。

このズレと差異は、他者と自己もしくは自己と自己、言葉と意味、「もの」と「こと」、外部と内部、環境と身体(有機体)の間に発生するものではないかと思う。

このズレや差異は既に存在する(出来上がった)ものとのあいだに発生するものではなく。あるいは、それ故に、解消されるものでもないように思う。

また、受動的な志向性と、能動的な志向性について。
これは、意識にとってという意味で、普通なら志向性自体が能動的なものと見えがちだがしかし、身体がもつホメオスタシスなどの志向性は、意識にとっては能動的というよりは、受動的に作用するものではないか。つまり自分の意志等とは無関係に働く志向性なのではないだろうか。これには意識は抗することはほとんど出来ないと言えるかもしれない。いや、意識しないと抗する事ができないというべきかもしれない。ということは、私たちの有機体の内部で、身体と意識という生きるという意味では統一体でならないはずのもののあいだで、志向性のズレや差異があるということを意味するのではないか。
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無題 2008/07/05 04:02
生き物(多細胞生物)の細胞が一つダメになっても、他の細胞がダメージを受けないならば、その生物はほとんど影響を受けないわけです。細胞もモジュール化の例です。
したたかな生命 p.62  著:北野宏明 竹内薫

モジュール同士が密に結合してしまうと、影響の局在化と再構成の容易さというモジュールとしての利点が失われてしまいます。
したたかな生命 p.182  著:北野宏明 竹内薫

違和感と関係してくるかわかりませんが
モジュールという考え方は差異や境界を考える上でおもしろいワードだと感じています。
分化・分類が闘いの発生の原因となっていると同時に、生存の手段ともなっているという事が見えてくる気がします。

あと、免疫という言葉

免疫があるために、バクテリアなどを体の表面に共生させる事が可能になりますし、物理的に殻で覆われる形態でなくても生きていけるのだと思います。
したたかな生命 p.209  著:北野宏明 竹内薫

免疫は、かなり違和感という言葉のニュアンスに近いものがあると思います。上記同書で免疫とは排除の機能であると同時に共存のための機能でもあるというようなニュアンスが書かれています。

同様な視点に立てば、違和感と言うものがあることで私は死なずに(精神的にも、肉体的にも) ある範囲の他人と共存をする事ができるとも言えるのかもしれない、と考えられると思います。

また、意識という領域も、身体のなかの単なるモジュールの一つなのかな?と最近思っています。体の各所で行なわれる判断とは別系統で、判断を下す場所を設ける事で、今まで以上に多くの危険性から自分を守れるようにするための一つのモジュール
Re:無題 2008/07/06 23:19
ikebowさん。

貴重なコメント、ありがとうございます。
さすがにいいとこついて来ますね。

人間を種(あるいは集団)というレベルで一つの生命体と考えた場合、各個人もしくは各意識と言ったものは、ある種のモジュールと言えるようにも思います。

>免疫は、かなり違和感という言葉のニュアンスに近いものがあると思います。

そうです、この「違和感」に心情的に近いものとして統合失調症の発言をあげれると思っているのですが、その統合失調症もまた精神の自己免疫疾患とも呼ばれていたりするのです。

面白いことに、木村敏(精神病理学)は以前この統合失調症というものを、自閉性つまりは他者との共感能力が侵された状態なのではなく、むしろ逆にその共感能力がすぐれていことに由来するものではないかという示唆を語ったことがあります

>今まで以上に多くの危険性から自分を守れるようにするための一つのモジュール

この「自分」というのを各モジュールはどう設定(判断)しているのでしょうか。それを考えると、意識というものが、例えば(意識の)志向性等をもって身体の生存そのものに関わる行動に影響するところが、

>身体のなかの単なるモジュールの一つ

にしては、守備範囲が広いようには私には思えます。
無題 2008/07/11 00:46
酔っぱらってます。適当な事を言ってしまうかもしれませんが
そしたら申し訳ありません。

>統合失調症もまた精神の自己免疫疾患とも呼ばれていたりするのです。

>面白いことに、木村敏(精神病理学)は以前この統合失調症というものを、
>自閉性つまりは他者との共感能力が侵された状態なのではなく、
>むしろ逆にその共感能力がすぐれていことに由来するものではないかという示唆を語ったことがあります

なんか、その表現だと癌になって異常増殖をするプロセスに似ている感じがしますね。
免疫不全と異常増殖

>この「自分」というのを各モジュールはどう設定(判断)しているのでしょうか。
>それを考えると、意識というものが、例えば(意識の)志向性等をもって身体の生存そのものに関わる行動に影響するところが、

>>身体のなかの単なるモジュールの一つ

>にしては、守備範囲が広いようには私には思えます。

なんとなく、守備範囲が広いと思うのは、他の生物に対して人間が特別に持っている能力だから
というのが、かなりあるのかな、と言う点と、非常に身近なものだから、と言う点があると思います。
しかし、冷静に考えると意識というのも、人間と言うシステムを動かしている歯車の一つに過ぎないのではないか?
と、思うんですよね。
まあ、意識がなかったら、狂人になったら動物でしょ?という構えで来られると、ちょっと辛いんですけど
狂人も人でしょ?と考えたら、ちょっと見方が変わってくるかなと、それは動かなくても車は車だ、という感覚ですかね。

そうは言っても、単なるモジュールの一つという地位であるが
モジュールが全部並列的な地位にあるという考え方はナンセンスだと思うので
もちろん、上位のモジュールであるとは思っています。ただ過大評価し過ぎてはいけないかなと思っていると考えて下さい。
それは病気になったとき意識がどうこう以前に細胞が、神経が、タンパク質が、筋肉がと、それらの関わり合いも
人間を構成する要素、人間を成立させている要素として、どれが欠けても生存の危機をもたらす要素の一つとして
意識と同等に扱う部分も必要ではないかという感じで言ってることです

違和感と言う免疫機能がある事で
単細胞のような並列化した個体たちの関係を以前のような柔らかい膜のみで出来ていた身体からある程度硬い膜へと
変化を遂げた生物が維持できるようになったと言えるのかな?と思いました。
そうする事で、種としてのロバストネスを手に入れたのだと
しかし、同時にそれによって種の中での争いというフラジリティも手に入れたとも言える、しかしそれがまた
突然変異のような多様性を生み出すプロセスへと繋がっていってもいるのだが・・・

Re:無題 2008/07/15 01:10
>酔っぱらってます。適当な事を言ってしまうかもしれませんが
そしたら申し訳ありません。

節度をもった(暴言をはかない)酔っぱらいは、大歓迎です。
私も実は結構飲みながら書いてる。(笑)
思考がダメになる時もあるが、異様に冴える時もある。
まぁ、気楽に書いて下されば、それが良いんじゃないかと思う。(笑)

>免疫不全と異常増殖

といえばむしろ私なんかは、 HIVかなと思ったりします。

>ただ過大評価し過ぎてはいけないかなと思っていると考えて下さい。
>意識と同等に扱う部分も必要ではないかという感じで言ってることです

そういう答えも多少は予測していたので、
守備範囲が広いように「思える」で止めていました。仰ることはよく分ります。
実は、この守備範囲というのも、適当な言葉ではないと思っています。

>違和感と言う免疫機能がある事で…

違和感は、(未だ)免疫機能だと私は思っていません。
違和感は、免疫のような機能と関連はしますが、未だ反応とか認識の段階で、
作用とか行動の次の段階までは至っていなくて、そこまでを含めて初めて免疫機能だと、言えるのではないかと思っています。
つまり、実は免疫という以外の結果があり得るのではないかという発想をもっています。

>種の中での争いというフラジリティ
う〜ん、ちょっと分りかねます。
私は、人間の存材自体がフラジリティであるが故に、
ロバストネスを手に入れたのではないか、などと思っています。
ということで、今日はこの辺で失礼します。
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