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先日、たまたまこんな本をネット上で見つけた。
「アスペルガー症候群の天才たち 自閉症と創造性」
マイケル・フィッツジェラルド/著 石坂好樹/訳 花島綾子/訳 太田多紀/訳
星和書店
紹介文にはこうある。
「本書は、天才といわれている著名な6人の歴史的人物を取り上げ、彼らが自閉症あるいはアスペルガー症候群であったことを論じている、天才と自閉症の関連を述べた病跡学の書である。しかし、本書は、病跡学の本にとどまらず、人間の持つ創造性とは何か、その創造性を高めるのに自閉症であることがどのように影響を与えているかを、個々の事例を基にして探求している。さらに本書では、もっと大胆に自閉的思考がないと人類はこのような文明を築けなかったのではないか、と主張する。自閉症は、障碍ではなく、特有の認知スタイルを持った人類の発展に必要な存在であり、そうであるならば、自閉症の進化論的意味が問われなければならないことになる。このことも本書の論点の目玉である。」
価格は、ちょっと私にとっては高めなので、手が出し難い代物である。
興味があるのは、この紹介文の後半にある「自閉的思考がないと人類は〜略〜進化論的意味が問われなければならない。」という内容で、
これは私が以前ブログに書いた内容に近い内容だからだ。
私の場合はこれに加えて、私が影響を受けた学者の多くが、人間を本能の壊れた存在だと見ている点から考えて、それをある種の発達障碍だとするなら、自閉症というのはその人間的特徴を持った最たる存在ではないのかとの、素人ながらの少し乱暴な発想を持っている。
とはいいながら私は以前から、このような自閉症の進化論的な意味を考えることは、そんなに突飛ではない極自然に発想可能な内容であるような気がしていたが、このような本を見つけて、「やっぱりそんな風に考える奴がおってもええよなぁ。」と少し安心したのだった。
自閉症に関して
elekitel.jp/elekitel/special/2003/04/sp_03_a.htm
自閉もアスペルガーも、ある意味、自己と社会や自己性と社会性を意識的に乖離させる事が出来るという具合に考えると、非常に能力の高い人間であると考える事も出来ると思います。
たとえば、会社の社長や会長といった立場の人で、社内自室で、自己を独立させハイパー集中させる事で、回路や活路を見出したり、戦略を立てるということが有るとしたら、その時、自己を分離乖離させる事が出来ていると言えると思います。
自閉やアスペルガーの人はこれが、素養として元々備わっているという事で、文字通り天才という事に成るのだと思います。
より一層、目的の先に進むために余計な神経を使わなくても自己を差別化出来る様に設計された人格を有しているという事になるのだと思います。
自閉の人は自己の目的の為に我がままで居られるようにするために、病的に他を受け入れなかったり、締め出すことが出来る。
アスペルガーの場合は、本能的にそれが出来る。
その位、求心的に物事に集中しないと、そうそう何かを創ったり変えたり出来るものではないとも思います。
個人的には自閉の人もアスペルガーの人も個性的なので好きだったりもします。ww
自閉症を語る事は難しいです。(笑)
自閉症スペクトルという言葉があるくらい、その症状が多様な症候群であり、アスペルガーや高機能自閉症と、いわゆる自閉症(重度もしくは合併症をもったばあい)とでは一般的にはその関連付けが理解出来ないほどの、違いをもっています。
多分その中心的な障碍は、概念化不全のようなことと関係があるのだと思います。
実は、自閉症については未だ分らない事がたくさんあります。
自閉症について書き出したのは、もちろん自分の子供が高機能自閉症だからということもありますが、それだけでなくいろんな事柄、たとえば哲学的なこととか、あるいは格差や社会的問題なども含めて、人間存在そのものを考えるうえで、とても重要なのではないかと、関係があるのではないかと思わされる事が多い事に端を発しているからです。
これからそんな事どもを書いていこうと思っています。全部、いわば試論です。
一緒に考えていってもらえれば幸いです。
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