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発病しないための試み。
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前回から、音楽の事を書き出したのにはそれなりの理由がある。それは、私の考えの中核が、音楽を聴くという事の経験から得られた要素が少なくないからだ。
 私は音楽に関する教育を、特に受けたわけではないけれど、私の通っていた小学校はなぜか、一人の音楽の先生が大変活発に活動されており、毎年秋頃に音楽会が開かれ、自分たちも合唱や演奏会に参加していた記憶がある。小学校なのに、なぜかブラスバンド部みたいなものがあって、実は私もそれに混じっておりトランペットを吹いていた記憶がある。その先生の言葉に「メロディだけでなく、伴奏の各々の楽器の音に耳を傾けると、音楽はもっと面白く楽しくなります。」というのがあって、そこからはじまっているように思う。

私の音楽の聴き方は、独特のものがあるかも知れない。
普通は、耳なじみの良いもの、メロディが自然なもの、あるいはもともとなにかそれとなく自分の内に存在していた、美しいメロディもしくは心地よいリズム等が、その音楽の善し悪しや、好き嫌いの感覚が生まれる判断基準となることが多いと思う。私の場合はそうとは違い、むしろ聴いた事もなく、メロディその他の次の展開が予測できない、そんな未知なる音楽を前にして、新しい音楽の聞き方を探り出していくと言ったようなやり方だ。

ジャズとクラシック。
演奏にしろ、作曲にしろテクニックの高度さから言えば、
たぶんクラシックの方が上なんだろうと思う。
クラシックは、先人の理論なり奏法なり、受け継いだり学んだり、
歴史的積み重ねがある。構築していくという感じがする。
ジャズの歴史は、20世紀初頭と考えると、まだ百年も経っていない。
しかも、アフリカから連れて来られた黒人が、自分らなりのやり方で、
勝手に演奏しだしたのが、そもそものルーツという事もあって、
その技術なり理論なりの構築は、クラシックのそれには及ばない。
だが、ジャズにはクラシックにはない、不思議な魅力があると思う。
クラシックのメロディーなり、リズムなりにはメロディアスな、
流れるような感じを受ける。構築された美があると思う。
それは、美しく心地よいのだけれど、私にとって少しもの足りないように思う。
いや、というよりも、曲の制作過程にその違いがあるのかもしれない。

ジャズとクラシック。
演奏にしろ、作曲にしろテクニックの高度さから言えば、
たぶんクラシックの方が上なんだろうと思う。
クラシックは、先人の理論なり奏法なり、受け継いだり学んだり、
歴史的積み重ねがある。構築していくという感じがする。
ジャズの歴史は、20世紀初頭と考えると、まだ百年も経っていない。
しかも、アフリカから連れて来られた黒人が、自分らなりのやり方で、
勝手に演奏しだしたのが、そもそものルーツという事もあって、
その技術なり理論なりの構築は、クラシックのそれには及ばない。
だが、ジャズにはクラシックにはない、不思議な魅力があると思う。
クラシックのメロディーなり、リズムなりにはメロディアスな、
流れるような感じを受ける。構築された美があると思う。
それは、美しく心地よいのだけれど、私にとって少しもの足りないように思う。
いや、というよりも、曲の制作過程にその違いがあるのかもしれない。(つづく)
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Meme germ carrierについて

「Meme」(ミーム)とは、文化的遺伝子のことである。以下を参照。
http://www.es.dis.titech.ac.jp/~park/book/meme.html

「Meme germ carrier」の「ミーム」は中でも、利己的「ミーム」のことである。
人は、利己的「ミーム」にとっては、増殖の、進化の為の道具にすぎない。
利己的「ミーム」は、人体におけるウィルスの存在に似ていて、
感染して内部に入り込み遺伝子を書き替えることで、人を増殖マシーンへと造り替え
やがてその旺盛な増殖能力に歯止めが利かなくなり、宿主もろとも破滅へと向かう。
「ミーム」自体は消滅することなく、結晶(仮死状態とでもいえる)と、
即ち文化的所産物(建造物、道具、書物等々。アートなら作品)となって、
次なる宿主を求めて眠りにつく。自らは命を永らえ無限に進化をしている。
彼らを見ていると、生命の主役は彼らなのかもしれないとさえ思えてくる。
我々はすでにウィルスとしての「ミーム」にすでに感染している。
「Meme germ carrier」とはそのことを意味する。
だからそれは私のことというよりは、私を含めた人一般のことなのだ。
お金「貨幣」も現在最も強力な「ミーム」のひとつである。
さらに「アート」も「ミーム」のひとつであるといえる。

しかし、かれらは我々を滅ぼそうとするのが、目的ではないのだと思う。
(生物学的)ウィルスとの共生によって生物自体も進化してきた。
という見解も有力であるところを考えると、「生命の主役」は誰かという問題ではなく、
いかに共生するかがテーマとなってくるのではないのか。
アルベルト・ジャコメッティ
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルベルト・ジャコメッティ

私のジャコメッティ空間変容体験は、見ようとして見たものではない。
それは20代前半の、現象学的還元を経た実存レベルの感覚(要するに抽象絵画の感覚)が
未だ冴え渡っていたころの出来事だ。
私は、当時付き合っていた彼女と神戸をぶらっとしていた。
特に何を見にというわけでもなく、兵庫県立美術館に入ってみたのだ。
いくつかの作品をながめながら、歩いていくと、何か解らない不思議な黒い棒のようなもの立っていて、その上部に固まりがついているようなものが見えてきた。
他にも作品はあるのに、妙にそれに惹かれるのだ。
美術館なんだから何らかの作品なんだろうと思いつつ、何なんだろうなぁ…、と近づいていくと。
どうやら人の胸像のようであるが…。と思いつつ作品の周りをゆっくり回ろうとした。
「あれっ自分の目がおかしい。軽いめまいのようなものを感じる。」
と思いつつ、さらにゆっくり回る。
「なんだっ。何かの仕掛けがあるのか?おおっ、空間が歪んでいるのか?」
回りつつ、少しずつ離れて見ようとする。
「なんだこれは、空間が歪んで感じる。ええっ、こんなことがあるのか?」
作品の周りを回りながら、横から正面へと角度を変えて見ていくと、
正面へいくに従って上部の空間が上下に引き延ばされて感じるのだ。
空間の歪みを強く感じるほどに、息苦しさを感じるのだった。
プレートの作者名を見て、思った。
「写真では見たことがあったが、これがジャコメッティか。
実物は全然ちがうなぁ。ものすごい、存在感だ。圧倒的ですらある。ここには苦しみがある。」と思った。
すかさず、彼女に聞いてみた。当時、彼女はワコールのアウターウェアブランド「HAI」の皮小物等のデザインを、末端ながらも手がけていたのだから、あきらかに私よりデザインセンスの持ち主だったと思うが、それでもとくに反応はなかった。

さらに、興味深いのは、このあと何年かたってジャコメッティを見る機会があった。
あの空間変容体験が感じられると、胸躍らせながらみたのだが、実はそれほど感じなかったのだ。おかしいなと思ってじっと擬視すると、やっとジワーッと感じてくるのだった。
つまり、いつでもどこでも誰にでも、感じられるとは限らないのではないかということなのだ。
しかも、たぶんそのようなモノとは知らず、不意に出くわした方が、その感動は大きいのではないだのろうかと思うのだった。
先日、タワーレコードに初めて行った。
学生の頃は、レコード店にはよく行っていたが、私らの頃はタワーレコードがそもそも無かった。
久しぶりに行ったら、ラッキーにもインストアイベントがやっていた。
店に入ると、私が好きだったジャコ・パストゥリアスのようなベース音が
ボッボッボッボロボロ〜ン、などという様な懐かしくもカッコイイ音が聴こえるではないか。どうやら店内のモニターでベースのミュージックビデオをやっていたのだ。さっそく、レジ近くにあるであろうそのビデオの紹介の情報でも探そうと、店内をうろついていると、イベントコーナーが設置されており、そのビデオの本人がいまからミニライブをやるというのだ。「ラッキー」と、早速席に着いた。
しばらくして、背の丈は自分とあまり変わらないような、ちょっと小柄な感じのする奴があらわれた。ちょっとしたトークをはさみ、演奏がはじまった。ベース一本ながらもエフェクター等によって音をかぶせていき、分厚い音に変化させていく。このような音は、自分としてはまさに(先の)ジャコ・パス〜以来だ。それも、さすがに20年以上たっているのだから、その音のデコレーションの進化たるや、胸躍るものがある。おお〜、かっこいい〜。ではないか。めっけもんだ。久しぶりに、プログレ少年だった自分を思い出した。
 かれの名は、今沢カゲロウ。記憶に残ってしまった夜だった。

http://bassninja.blogzine.jp/mushi/01/index.html
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